こう呼ばれています
ー 今回は10月にMOSHに入社された桃子さんにお話をお伺いしていきます。よろしくお願いします!
宜しくお願いいたします!
沢山の大人に囲まれていた幼少期
ー 早速ですが桃子さん幼少期はどんなお子さんだったんですか?
3兄弟の末っ子で、父方の祖父母と両親、兄2人と7人家族の中で育ちました。いとこの中でも私が一番下だったり、ちょっと年の離れた兄たちだったので、なんか感覚としては親がいっぱいいるというか祖父母も含めてたくさんの大人の中でとにかく甘やかされ倒して育ちました。笑
例えば「なんか最近この漫画が流行ってるらしいよ」みたいな話をすると、もう翌日とか、早い時はその日のうちに全巻揃ってたりとか。「メロンパンが好き」みたいな話をするといろんなお店のメロンパンを連日買ってきてくれて「どれが好き?」みたいな感じで。
ー うわ、すごい!お姫様状態ですね!
そうですね。笑
ただあまりにも言ったことがすぐに叶い過ぎてしまって、逆に怖くてあまりわがままを言わなくなったところはあるかもしれないです。
ー 普段の桃子さんをみていると甘やかされて育ったエピソードは意外だなと思って聞いていたのですが、逆にわがままを言わなくなったと聞いてなるほどなと思いました。そこで子どもながらに感じるものがあったのですね。
兄たちと歳が離れていたので、いつまでも甘やかされているばかりではなくて早く追いつきたいっていう気持ちもあり、歳の割にやや大人びた雰囲気になってたかもしれないです。
ー それを自分で自覚しはじめた頃ですとか、ご自身の性格的なところが形成されたのは、何歳ぐらいだったか覚えていらっしゃいますか?
そうですね…保育園とか小学校にあがる前くらいにはもうそういう雰囲気になっていたかなと思っています。背伸びして兄にずっとくっついて回っていて、兄が小学校で出された宿題を一緒に真似しながら、筆算のまねごととか漢字を書いてみるとか覚えてみるとかやっていたりしましたね。
一方で、もっと性格的な形成に影響が大きかったなと思うのはもう少し後の中高のタイミングだと思います。中高一貫の私立に通っていたんですけれど、校則がない自由なところで、あとは帰国子女の方が学年の3分の1くらいいて、英語圏の方が大半だったんですが、アフリカの方とかあとはギリシャとか、欧米系以外の方とも交流できて、多様性の中でいろんな当たり前があるみたいな認識を持てたのは大きいなと思います。
ー 多感な時期に多様な文化に触れられるのは素晴らしい環境ですね!その頃桃子さんはどんなことに打ち込んでいたんですか?
中学の時は、部活をダンス同好会と茶道部と手芸料理部と水泳部の四つをやってまして…
ー えっ、そんなにできるんですか!?
どれもそんなにガツガツ頑張る感じの部活じゃなくて週に1,2回くらいだったので4つを週の1日ずつに分けて、あとは公文式を必ずやらなきゃいけないという学校だったので、そのために1日空けてみたいなスケジュールでした。
ー 公文式が必修なんですか?
公文式を作った会社が作った学校なんです。日本とスイスにあります。そこで部活をやりまくっていたのと、あとは体育祭の創作ダンスをするコーナーがあったんですけどそこのダンスの振り付けをする実行委員をやったりとか、文化祭の実行委員をやったり、クラス代表をやったりみたいに色々やっていたので、何か一つのことに打ち込むというよりはその学校生活でできること全部やりきろう!みたいな感じでした。
ー 積極的に色々挑戦している桃子さんが目に浮かぶようです!学校自体が好きだったんですか?
はい、そうですね。うちの親は「学校休んで一緒に日本全国旅行したりとかしたい」みたいな話をしてくれてたんですけど、私が学校が好きすぎて「休まない!」みたいな。
ー そうだったんですね!お母さんも自由ですね。
基本的に信じてくれてたのかもしれないです。
学校も行きたくなければ行かなくてもいいし、みたいな話もよくしてくれていました。
ー なるほどなるほど。その学校に行きたいなと思ったのはご自身で決められたんですか?
中学受験をしようみたいなことも中学受験の塾に入ろうと思ったのも全部自分で決めました。
ー 自分の意思がはっきりしてるお子さんだったんですね。
何かやりたいことがあったら口に出すようにしていたのと、あとはやっぱり親が子どもに決めさせようとしてくれて、選択肢として与えてくれてたのは大きかったと思います。
ー 親子の信頼関係がしっかり築かれているのが伝わります。先ほど4つ部活をされていたとおっしゃっていましたが、その中で桃子さんの興味の濃淡はあったんですか? 一番はダンスです。元々はバク転をできるようになりたいと思って体操部に入ろうと思ったんですけど、体操がなかったので一番近いのがダンスかなと思って中学でダンス同好会に入って、そのまま6年間続けて大学でもストリートダンスをやりました。中高の部活でダンスを教えていた子たちが、私が入っていた大学のダンスサークルにそのまま入ってきてくれて、その流れが脈々と今も続いているので、その人たちと一緒に何かショーケースを作ったりとかたまに練習したりとかっていうこと今でもやってます。
ー おお!今でも続けていらっしゃるんですね!
「人間の成長過程に興味があった」ー 教育業界での挑戦
ー 桃子さん大学では何を専攻されていたんですか? 元々小学校の先生になりたいなと思って小学校教諭の免許が取れる教員養成の課程に進んでいったんですが、段々中学高校にも興味が出てきて中学高校の免許も取りました。中学高校の国語だったんですけど、国語をやっていくともう少し深堀して文学とか研究もやりたい!となり、大学院に進学して文学の研究室に入って…みたいにちょっと興味の幅がどんどん広がっていった感じですね。
ー 本当に桃子さんは好奇心の塊っていう感じがしますね。そういう経緯もあってその後のファーストキャリアに教育業界を選ばれたんですか?
元々小学生のときに小学校の先生になりたいと思っていて、当時「この世で起きているいろいろな事件を起こす人たちはどんな教育を受けてたんだろう」というところに興味があって、そこの部分でのコミュニケーションとかアプローチで何か世界を変えられたんじゃないか、みたいなことをぼんやりと思っていて教員養成に進んだんです。人間の成長過程のアプローチに興味があって教育に進んだっていう形ですね。
ー 教員になろうとは思わなかったんですか?
教育実習とかも小学校中学校でも行ったりはしていて、あとは母校の中高に戻ってダンスの部活のコーチをしたりとかを通してちょっとずつ学校には関わってはいたんですけれど、大学院修了の段階ではもう少し何か自分に武器が欲しいみたいな感覚になっていて。今まで小中高と幅広い年代を扱ってきたのもあって、何か国語の専門家とか文学の専門家ではなかったので、もう少し生徒と対応するときには、知識や経験をつけた状態で先生になろう、というのが最初のキャリアの選び方でした。
私のファーストキャリアは大学受験系のところなんですけど、そこにした理由は、進路指導とかは絶対どこに行くときもあるだろうというところで進路指導とかコーチングに力を入れているところを選んだという形でした。
そのあと教材の制作の方に移って、模擬試験を作ったりですとか、映像授業をされる先生のテキストを作ったり、映像授業をファクトチェックしたりを挟んで、その後会社を移って学校を作るのに携わったので、教員としてではないんですけれども、学校の仕組みを作っていくとか先生たちをマネジメントしていくみたいな方向性で教育に関わりました。
ー なるほど。一対一で教えるというところよりも大きいところからアプローチをしていったんですね。
学校を作っていく過程とかめちゃくちゃ楽しそうですね。
そうですね、今のMOSHと結構近い感じもあります。
大きい会社が一緒に作っているので元の母体の大きさとか、人数の多さとかは違いますが、何もないところから作っていくっていう感覚は本当にスタートアップの感じでした。
ー 一番苦労されたエピソードありますか?
中学生向けのオンラインのスクールの事業の企画と、その後運営部長までやったところがあるんですけれど、まだコロナ前の企画で、オンラインで中学生向けに教科教育以外のものを提供していくというが初めての試みで、そこは結構苦労したというか、すごく力を入れたところでしたね。
ただの学習だけではなくて、認知行動療法とかあとは思考力を鍛えたり、コミュニケーションの取り方とか。自分の感情の認知の仕方とかいう部分も扱っていっていたので、誰もオンラインでやったことがないことをいろんな教授と連携をしながら、とりあえずトライを繰り返していた実験の日々だったなと思い出されます。
ー その際には講師もされていたんですか?
私が直接前に出て話すみたいなことはないですね。代打で入ったりすることはありましたが、基本的には先生方への研修の教材に出てくる人みたいな立ち位置です。ナレーターとか司会みたいなこともやってることが多かったですね。
ー なるほど。桃子さんの話し方に安定感があるのはそこからきているんですかね。
話すことについては、実は小学校のときから朗読するのがすごい好きだったんです。朗読を1回家族に聞かせると家族がサインを書いてくれて、その数を友達と競い合うっていうゲームが謎に流行っていて沢山朗読していたので小さい頃から鍛えてきたのかもしれません。笑
ー 人前に立つのも抵抗がなかったんですね!
実は今までAIみたいとかなんか神様みたいとか人間じゃない、みたいに言われてきたことがあって。笑
小さい頃からあんまり感情のアップダウンがないタイプで、人はどういうときに緊張するのかとか、こういうことを言われたら嫌なんだ、とかを小説を読んで学んできたんです。
本の中で、「こういうこと言われるとこういう反応してるから、きっと目の前の人に今これを言うといいだろう」みたいな。笑
そもそも人の感情みたいなものに興味があったのもあるんですけど、本で学んできたっていう流れの話をしたときに結構そういう風に言われることがありましたね。
人の感情について私がぱっとわからなくて「こういうことですか?」みたいに聞くとここの「ディープラーニングが足りてないからこういう漫画読んだ方がいい」とか言いながら教材をいただいたりとかしてました。笑
ー ええそうなんですか?笑 それは何歳ぐらいの頃ですか?
言われだしたのは社会人になってからの20代の半ば以降とかですねた。ただ本を読んで感情を理解しようとする、みたいなことは中高くらいには意識的にやっていました。
ー なるほど、面白いですね。研究者肌なんですかね?
知りたい!が強い気がします。実践もしたいのでコミュニケーションに関してはコーチングの資格とかも取ってみたりしました。自分と他人が全然違う答えなので、その人間のこの目の前の答えについて理解したい!いろいろ実験したい!という感じです。
ー 困難なことや壁にぶつかったときの乗り越え方はどんな感じですか?
そこに関しては感情的な部分ではなくて決めの問題という感覚があります。何かここで、盛り上がろうとも思えばある程度盛り上がれますし、落ち込もうと思えば落ち込めるかもみたいな感じでどっちにするか決めの問題なので、よりメリットのある方にした方がいいんじゃないかみたいな感覚。進められないのは何か感情の問題以外に何か別の阻害要因がある場合が多い気がします。
ー なるほど。冷静に解決に向けて着々と進んでいけるという感じなんですね。
別業界へのキャリアチェンジ ー 桃子さんの根底に流れる変わらない情熱
ー MOSHに入社した決め手は何だったんでしょうか?
これまで中学生向けのオンラインスクールを立ち上げたり、大学受験向けのサービスをしたりと、様々なサービスの立ち上げを経験してきまして、大人向けにさらに情熱を持って何か世界に発信していきたい人たちに対してサポートできるようなことをしたいなと思っていたことがMOSHの理念にマッチして、入社することになりました。
ー 入社前後でMOSHのプロダクトや中にいる人など、何かギャップなどはありましたか?
人に関しては全くギャップがなくって、入社前にも何人かの方とお会いしたりですとか実際にオフィスでもお会いすることができたんですけど、本当に素敵な方ばかりで、優しく周りをよく見ていてっていう印象を元々持っていて、入ってからももうそのまんまだなというのを、オンライン越しでも感じる日々なのでそこは全くギャップがなかったなって思ってます。
すごく多様な方が集まってるなと思う一方で、皆さんに流れてる共通した優しい温度感みたいなものがある気がしていて、お会いしたことないのに普通に喋れるみたいな方々ばっかりだなと感じています。
お仕事の中身のところは、入社前はいろいろ無い状態でこれから作っていくんだろうな、っていうことを思っていて、入ってみたらやっぱり結構たくさん作るものがあるなっていうのを改めて感じていますが、そこは逆に私がいろいろ力になれるチャンスがあるかなっていうワクワクに繋がっていて、日々頑張ろうって思ってるところです。
ー なるほど。優しい温度感というのはどんなとこから感じますか?
Slackの言葉の端々で、皆さん承認してくれるみたいなことだったりとか、何かちょっと困ってる人がいたらすぐに助けてくれて、次の行動もちゃんとサポートしてくれる、先読みをしてくれるみたいなことですかね。周りを見て力になろうって思ってる方が多いのかなって思うことが多かったです。
この規模感も含めて全体が見えるっていうこともあるのかもしれないですが、今どういう誰がどういう状況でっていうのを雑談のチャンネルとかも含めて具体的にイメージができる方が多いように感じています。それがオンラインであっても、1人1人をちゃんと見てもらってるっていう感覚に繋がるのかなって気がしました。
ー なじみやすいなっていう印象ですか?
私にはめちゃめちゃマッチしてると勝手に思ってます。
ー よかったです。数ヶ月前まではボーディングとかもできてない状況だったんですけど、最近結構いい感じですよね。
めちゃめちゃ手厚くってびっくりしてしまったという感じですね。もちろん何か資料として見られるものが多いとかもあるんですけど、「見といてね」みたいなことじゃなくって進捗をちゃんと確認してくれたり、それ以外のところでもうなんか見てくれてるっていう感じがすごくあります。
機会があるっていうことの安心感があるんだろうなって思います。「話すことが出てきたときに相談するのはここだ」がわかっているのは大きい気がしますね。
ー なるほどなるほど。スキル的な部分は極論ドキュメントを読めばできちゃったりもすると思うんですけど、何かちょっと引っかかってることとかモヤモヤしてることとかを話せるのは大きいのかもしれないですね。
困ったときにどうしたらいいかわからなくて止まってしまうようなことは入社してから全くなかったですね。オンラインだからこそ、その場が準備されてる安心感あるなって思いました。
ー なるほど、それはよかったです!MOSHで今後こんなことやっていきたい、こういうことできたらいいなということはありますか?
元々教育業界にいたときから、ものすごい情熱を注いでいることや専門性を持っているのに、なかなかそれを社会に通用できるものに仕上げていくことができないとか、他の要因で社会と接続するところが難しい人に対して何かできないかな?っていうのをずっと考えてきたので、MOSHでも、引き続きそういう、すごく尖った何かを持っているけど普通に生活していくにはそれは結構ニッチだよね、みたいな方に対しても何か良いサポートができないかなっていうのを日々考えていたりします。
例えば、最近も国語の研究の学会に参加してきたんですけど、りそこでもやっぱり尖った研究とか、すごく面白い論を出してる方がいて、多分一部の文学マニアの人とかにはすごく刺さるんだと思うんですけど、そこのリーチがなかなかうまく接続できないな、みたいな。この困り感とかを何とか解消できないかなっていう大きい話だと、そういうことを考えてます。
ー ありがとうございます。最後にMOSHへの転職を検討されている方に一言おねがいします!
私が入ってみて感じるのは、やっぱりチャレンジをする場としてすごく適切というか、いい場所だなって感じているので、自分が今まで培ってきたものをさらに発揮させるチャレンジをしたい方にはすごくおすすめしたいです!チャレンジを推奨してくれる風土があるので、失敗を恐れる必要なく、いろいろやってみたいって思っている方におすすめです。
ー 桃子さん本日はありがとうございました!