世界的なトレンドとしての "情熱がめぐる経済"

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みなさん、こんにちは!

MOSHのことをより知っていただきたいという想いで「MOSH Newsletter」というブログを立ち上げました。

※MOSH Newsletterに関する質問やご要望があれば、こちらまでお気軽にご連絡ください。

さて今回は、MOSHが事業を展開しているマーケットの話です。

みなさんは「パッションエコノミー」という言葉を聞いたことがありますか?

近年、耳にする機会も増え始めたので、「聞いたことはある」という方も多いのではないかと思います。

MOSHは、この新たなトレンドである "個人経済圏" の可能性を信じているスタートアップです。

そこで、MOSH Newsletter 記念すべき第一回は、私たちがその将来性にベットすると決意したパッションエコノミーについて、その概念や取り巻く環境、台頭してきている背景などをみなさまにお届けします!

▼ 目次

1. パッションエコノミーとは

パッションエコノミーとは、情熱を持った個人が、ファンと直接関係を構築し、自身のユニークな個性やスキルへの対価を得られる経済のことです。またの名を、情熱がめぐる経済。

詳しくは、MOSHで、米国の大学に通いながらインターンとして活躍してくれているけんたの記事を読んでみてください。

パッションエコノミーと1000人の熱狂的なファン|Kenta|note

こんにちは、アメリカで統計を勉強しており、パッションエコノミーファンの けんた です。 毎週、海外パッションエコノミー関連レポートをLINEでお届けします。以下から友達追加お願いします。Twitterもやってます。LINE: https://lin.ee/xm1HKAC ----------------------------------------------------------------------------- 米国の個人ニュースレタープラットフォームのSubstackのトップライターはサブスクモデルで個人で年間50万ドル(5000万円)稼いでいます。SubstackについてはこちらのOff Topicさんのノートに詳しく書かれています。👇 さまざまな業種で、このように新たに生まれたツールを利用して自身のファンと直接関係を作り、いままでの広告などの様なモデルとは違った働き方で収入を得る個人が増えてきています。 この、ここ数年アメリカなど海外を中心に熱が増している領域が「パッションエコノミー」です。 パッションエコノミーとは、 情熱を持った個人が、ファンと直接関係を構築し、自身のユニークな個性やスキルで稼ぐことができる経済のことです。またの名を、情熱がめぐる経済 。 このパッションエコノミーはインターネット、スマホ、SNSの登場によって、ネット環境があれば理論的には世界中の誰とでも関係が構築できる時代になったから起き始めている必然的な時代の流れの様に感じます。 そして、インターネットによって生まれた仕事の代表がインスタグラムのインフルエンサーやYouTuberなどですね。 今では、 小学生のなりたい職業ランキング1位になる ほどYouTuberという職業は浸透しましたね。 インフルエンサーは、基本的に有名人とは違いテレビの向こう側の遠い存在ではなくSNSを通して、ファンともっと親密な関係を築きYouTubeなどの広告モデルを主軸として稼いでいます。 この今では当たり前のインフルエンサーというモデルに、さらにパッションエコノミーの波が押し寄せてきています。 このインフルエンサーモデルは英語圏ではCreator Economyといわれることが多く、パッションエコノミーの定義が、個人のスキルで稼げる経済ということなのでCreator EconomyはPassion Economyの一部とよく言われます。 パッションエコノミーとよく紐づけられる「1,000 True Fans」というコンセプトがあります。 このコンセプトは最初、 Kevin Kelly さんによって2008年に書かれたエッセイのタイトルで、パッションエコノミーの仕組みがよくまとめられています。 今日はこのエッセイの重要点についてつらつら書いていきます。(なお、翻訳する場合はおそらく意訳。) "To be a successful creator you don't need millions. You don't need millions of dollars or millions of customers, millions of clients or millions of fans.

パッションエコノミーと1000人の熱狂的なファン|Kenta|note

パッションエコノミーという新たな経済圏において、「情熱を持つ個人応援をしたい!!』と考えているのがMOSHです。

MOSHでは、予約管理や、オンラインレッスン、月額サブスク、顧客管理、感想レポートなど、その他様々な機能がついたサイトをスマホから作れるサービスを提供しています。

サービス販売の効率化や事業者と顧客の関係構築をサポートすることで、その想いを実現しようと日々切磋琢磨しているわけです。

2. なぜ今パッションエコノミーなのか、背景に迫る

さて、2020年はコロナ禍によって世界が大きく変化した年でしたね。

多くの活動がリモートとなり、「雇用」や「はたらく」ということが社会全体で見直されました。

例えば、働く場所の自由など、様々な可能性が見えてきたことで、自分がしたいことはなんだろう...どんな人生を歩みたいんだろう...と自身を省みた人も多いと思います。

はたらくということに対して、視野や選択肢の広がりが生まれたことによって、これまで以上に "個" の生き様が多様に、そして重要とされる時代が訪れようとしています。正確には、そのような兆しは既にあったが、その流れが加速しているというのが正しいかもしれません。

この「そのような兆しは既にあったが」という部分をちょっと見ていきますね。

ポイントになるのは、インターネット、ひいてはSNSの発達です。

インターネットの普及は、「だれでも世界中の人に発信する」ことを可能にしました。ブログやウェブサイトの登場がその例です。

そして、SNSの登場により、その流れはさらに加速の一途を辿ります。

例えば、Twitter。日本でも人気のTwitterはマイクロブログサービスです。つぶやく、という行為があまりにも簡単すぎてブログと意識する人は少ないと思います。しかし、自分の投稿は今までにない速さで世界中に広がっていくことが可能になり、結果ユーザー誰もをブロガーへと変えることになりました。

そしてインスタグラム。インスタグラムが変えたのは写真、動画です。今では、スマホとインスタがあれば誰でもすぐに写真、動画を撮影し、投稿できます。インスタグラムストーリーなどは本来はビデオブログです。ストーリーは今では毎日5億人が使っています。サービス開始からたった10年ほどで、億単位の人が気づかないうちにビデオブロガーになりました。

もっとも記憶に新しいのは、Clubhouseですね。10秒あればライブポッドキャストの配信ができるようになりました。Clubhouseはクリエイター(スピーカー)を大切にしており、会社としてクリエイターの人たちのためのマネタイズの機能にこれから注力すると言っています。海外ではすでにClubhouseでライブコメディーショーを開催することが仕事になっている人もいるようです。

このようなSNSの発展により、毎日、いろいろな国、人種、性別の人が世界中に向けて発信している時代です。昔は、大きなメディアだけの特権であったさまざまな形での発信が、今では当たり前のことになりました。

今では、みんながメディア会社です。

近年、子どもに人気になった新たな職業がインフルエンサーやYouTuberなどクリエイターです。小学生がなりたい職業ランキングを見ると、Youtuberが男の子で2位、女の子で4位になっています(進研ゼミ小学講座調べ)。

インスタやYouTubeで人気のユーザーはファンとの距離が芸能人などより近いのが特徴です。クリエイターは日々発信し、ファンはそのコミュニケーショを楽しんでいます。クリエイターとファン親密なコミュニケーションは当たり前になりました。

この変化がパッションエコノミーが発展する背景になってきます。

3. 個人のパッションを価値に変える、ということ

とはいうものの、2010年代は、まだ広告中心でマネタイズする方法が主流でした。SNSはクリエイターとユーザーの間に広告をはさみ、そのプラットフォームの力を利用してほとんどの利益を独占していました。よって、ファン一人ひとりの情熱よりも、いかに大きなオーディエンスがいるか、といったような宣伝できる力に、より注目が集まっていました。

一方で台頭を見せてきた、パッションエコノミーにおいては...

情熱ある個人が自分の専門性や個性を活かすことによって、生計を立てることが可能になってきました。

これまでインターネットでは、個人の影響力や流通力に対してのみ対価が支払われているケースが大半でした。しかし、パッションエコノミーではそれらに加え、クリエイターの個性、情熱、スキルの価値に焦点が当たり、今までの働き方にとらわれない、「新しい」仕事が生まれています。

そもそも、個人の専門性や情熱を自由に追求することは人間としての変わらない本質です。興味や、好奇心、創作という言葉は人間からは切っても切り離せません。

⚠️

ちなみに。 パッションエコノミーでは「クリエイター」という言葉はユニークなスキルを生かして仕事をする人全てを指します。 パッションエコノミーを提唱した、元a16zのLi Jinさんもクリエイターはシェフ、先生、ポッドキャストホスト、ライター、フィットネス指導者、スモールビジネスオーナー、コーチ、コミュニティリーダーなど独自の専門性を活かした仕事をしている人全てを指していると言っています。 現に、MOSHではフィットネス、ヨガ、理美容、音楽、スポーツ、コーチング、鍼灸などさまざまスキルを持った多様な業種の事業者さんがサービスを提供しており、その職種数は200を超えています。

ただし、上記のように「新しい仕事」は生まれるものの、その定着は簡単ではありません。

パッションエコノミーに分類されるような職業は全てが斬新で新しいものばかりではありません。以前から存在していたものももちろんあります。

いくら情熱をもっていても、そのスキルにお金を払ってくれる人が見つけられなかったり、決済が難しかったり、機械やデジタルに詳しくなければ使えないツールばかりだったり...など、自分の「好き」や「専門性」で生きていくことはとても障壁の高いものでした。

つまりこれまでを振り返ると...

パッションという無限のポテンシャルは、決して価値のあるものではありませんでした。

ただ近年、その流れに変化が起きます。生かされていないポテンシャルを価値あるものに変えるということが、豊かな発想や様々な方法により実現されてきたからです。

例えば、Airbnb。(MOSH代表の籔が大好きな会社の一つです)

Airbnbは、余っていて使われていないスペースを価値あるものに変えることによって企業価値1000億ドルの企業へと成長しました。Airbnbの物件は、ホテルに無いような、個性が備わっているからこそ魅力的です。

このように、パッションエコノミーにおいて、個人からのサービスの提供は個性や情熱で溢れています。自分が応援したい個人から直接受けられるサービスはとても価値のあるものです。

パッションエコノミーと聞くと聞き慣れない新しいアイデアのように聞こえますが、根幹の部分はシンプルです。

生かされていないパッションを価値に変える」

4. 情熱がめぐる経済の未来

2020年以降は、個人が自身の情熱を価値として提供することができる時代です。そして、それを支えるためのインフラを提供できるサービスが成長する時代だとMOSHは捉えています。

いかに個人の個性を輝かせ、ファンが個人の情熱を応援できる状態を作ることができるか、ということが大切になります。これまでの、広告モデルがメインのサービスとは違い、MOSHのようなサービスは、事業者さんをエンパワーメントし、事業者さんが稼ぐことができるようになって初めて成長することができます。

世の中を見てみると、リモートワークのためのコミュニケーションツールや電子決済など、パッションエコノミーを加速させる技術は、コロナ禍でさらに進化しています。

MOSHではユーザーネームを選ぶだけで、だれでも、どこからでも、電子決済機機能付きのサービス販売サイトをスマホで作ることができます。

このように、SNSなどを通して世界中の人にリーチする力だけでなく、個人の情熱を現実のビジネスとして実現するためのツールがようやく整い始めています

これが、パッションエコノミーが拡大している背景です。

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(MOSH代表籔がマサイ族の村を訪れたときの一コマ。世界のどこからでも自身の情熱を届けることが可能になった)

では、パッションエコノミーはマーケットとしてどれだけの将来性を秘めているか...。正直、パッションエコノミ ーのマーケットはまだ確立し始めたばかりでそのポテンシャルは測りきれない部分があります。

市場規模の予想が難しかった例がUberです。ギグエコノミーの先駆者であるUberは、最初のピッチデックで10億ドルの年間収益と予想していましたが、2019年時点で配車サービスの年間収益は650億ドルを突破していました。

Uberだけではありません。例えばShopify。独自ブランドの構築用の機能や、マーケティング、ストアマネジメント、拡張機能などが充実しており、個々のショップのエンパワーメントするというプラットフォームです。Shopifyの2020年のGMVは2019年の610億ドルから2倍成長し、1200億ドルを達成しました。Amazonマーケットプレイスの2017年のGMVが1300億ドルだったことを考えると個々のショップにフォーカスしたShopifyの成長率の凄さがわかります。

このように、世界では個をエンパワーメントするサービスはどんどん成長しています。

国内でも同じです。

MOSHに出資してくださったBASEも、前期比121.8%増で2020年GMVが952億円とShopifyに負けない成長率となっています。そして、BASEのショップの運営体制は77%以上が個人となっており、いかにスモールビジネスが大きな存在かということがわかります。

※国内におけるパッションエコノミーの盛り上がりは次回お届け予定

Uberがイノベーションを起こした交通のように、誰かからモノやサービスを買う、という行為は人間が狩りをして生活していた時代から変わらない生活の基盤です。だれもが、だれかがつくったモノやサービスを消費して生きています。

それは私たちの身近なところでも同じで、昨今においては多くの人が、自分が買う商品の生産に誰が関わっているのか、ということを気にしているように感じます。

例えば、スーパーで野菜を買うとき。どの野菜を買うか、だけでなく、だれから買うかを大切にしています。それは、応援したい、という気持ちや、その人の情熱、こだわりが溢れた商品を買いたいという気持ちから生まれる行動だと思います。

これは、規格化された商品を買う時代から、作り手のユニークさに価値を見出し商品を楽しむ時代にシフトしているということです。そしてそれは、誰一人として同じ個性を持った人がいない世界で、選択できる商品の数は作り手の数だけあるということを意味します。

そういう意味では、情熱がめぐる経済の規模は全人類なのかもしれません。

最後に...

今後、AIなどの技術はどんどん進化していきます。そして、人間のクリエイティビティを必要としない仕事は自動化が進みます。仕事が減ると聞くと、聞こえが悪く感じますが、自動化できる仕事が無くなっていくこと自体は良いことです。なぜなら、それは人間がより多くの時間を自由でクリエイティブな仕事に費やすことができることを意味するからです。

人間の情熱やクリエイティビティーは機械が唯一代替えできないものです

自動化による、仕事の代替が一巡した後にやってくるのは、自分の情熱を追求する時代です。やらされる仕事がなくなり、みんながクリエイターやビジネスオーナーとなります。

情熱がめぐる経済を創ることはその第一歩です。