おかげさまで、今年2月に無事4周年を迎えることができたMOSH。これまでの4年間で事業も、組織としても順調に拡大してきました。 昨年の1月に初めて行った創業メンバー三人での座談会の記事では、 代表の籔が世界一周の旅を通してMOSHのアイディアを着想する創業前のストーリー、そしてBASEからの大型出資などを振り返りました。採用を強化していきたいという話で締めくくり、去年4月には記念すべき一人目の社員が入社しました。 それからちょうど1年が経過。コロナなどで一気に加速したリモートワークや複業など、変化し続ける社会環境の中で、MOSHの組織はどのように変わったのか、今回の座談会では創業メンバーにこれからの組織づくりについて「今」考えていることを聞きました。
ー 前回の対談からちょうど一年経ちますが、組織としてどんな変化がありましたか?
籔:オフィスが移転したとか、環境的な変化もありましたが、純粋に社員がすごく増えましたね。今16名のメンバーがいますが、徐々に増えていったというよりは、正社員がいきなり増えた、という感じで拡大してきました。いい仲間に巡り会えたおかげで組織的な負荷は感じていないです。
ー メンバーが増えたことによってできるようになったこともかなり増えたのではないでしょうか?
籔:そうですね、MOSHとしてカバーできる部分が増えてるなと感じます。以前は僕自身も日々実務に追われて思考に割く時間を片手間にしか取ることができなかったのが、今は他のメンバーに信頼して任せられるので思考の時間が取れるようになってきて、精度も上がってきたなと感じています。
今でもよく覚えているのですが、例えば前回の資金調達の時は人数が少なかったので本当にいっぱいいっぱいで、できることが限られていましたし、リリースも止まりました。
村井:開発も、体制は今とは雲泥の差がありましたもんね。
村山:僕はエンジニアなのですが、一年前まではサポートやサクセスなども手広く対応していました。メンバーが増えたこともそうですが、元からいるメンバーも頼もしく成長してくれて、今は開発にフォーカスすることができています。
籔:MOSHを利用してくださっているクリエイターの方々に対してもできることが増えました。
今まではサポートチームの人数も少人数だったので個別対応も限定的だったのですが、ここ一年でしっかりチームとしてワークするようになり、より個々のニーズに応じた対応ができるようになってきて、この辺りはクリエイターの皆さんからも高い評価をいただいています。組織の成長によってクリエイターさんに還元できることが増えるのは純粋に嬉しいですね。
ー なるほど、できることが飛躍的に増えたのですね。他に沢山のメンバーがJoinしたことによって、創業メンバー三人の関係性にも変化はあったのでしょうか?
村山:僕籔さんにしばらく会ってなくて今日ほんとに久しぶりに話すんですが、日々の時間の流れが早すぎて久しぶりに会っても別に久しぶりな感じがしないですね。
村井:僕は関西に拠点を移しましたが、僕の場合はオンラインで結構籔くんとも話してるしかずきくん(村山)とも話すので全く距離を感じないです。
籔:昔よりお互い背中を預けている感じがあるなと思いますね。相手の行動パターンとか癖とかがわかるし、お願いできる範囲とかもわかるので。
村井:創業メンバーっていう括りで今日もお話しの機会をもらっていますが、普段から特別この三人の関係性を意識することはいい意味であまりないかもです。 会社で言うと成長する力を持っているのは組織自身で、僕らは組織が育ちやすいようにより良い環境を考え、整えることが大事な役割なのだと感じています。創業メンバーというくくりにあまり意味はなく、組織の成長サイクルの一部でしかないなと。
ー 実はとあるメンバーから「創業メンバーのために頑張りたい」という声を聞いたばかりなのですが、創業メンバーは全く逆のことを考えていたんですね。
籔:そうですね。ありがたいことにそういうことを言ってもらえることもあるのですが、僕らの人柄がいいとかよりも、創業メンバーはサービス・組織の成長を下支えしているというか、邪魔していないことの方が大切だなと思います。
経営の目線だと、社会の課題やその最適解が10年20年のスパンで変わりゆく中で、どの課題をどう解決していく事業にするのか、をしっかり据えたミッション、ビジョンがきちんと定めて、それが事業領域とフィットしていることが重要だなと。社会に本当に必要とされているサービスであれば、必然的に成長しやすい環境になるはずなので。
さらに言えば、今MOSHではその社会的意義を共感してもらえているからこそ、そこにフィットしているメンバーが入ってきてくれているという好循環も生まれていると思います。
ー そうですね。MOSHは拡大したとはいえ強みもバックグラウンドも多様で個性豊かなメンバーが集まっていますが、MOSHのミッションに共感してJoinを決めたという方が大半ですよね。組織づくりにおいて環境を整えたりサポートしたりというお話がありましたが、具体的に今はどんなことを考えているんでしょうか?
籔:今は、ちゃんとスケールできる組織とはどんな組織なんだろうということを考えています。 ミッションビジョンバリュー経営ということがよく言われていますが、今の社会にはいろんな選択肢があって、会社の人生におけるウエイトが落ちている中で、あえて組織で働く理由を作っていきたいと思っています。 個人でやるよりも大きいことができるとか、働く機会や仲間はもちろん、エリア的に制限されないなどのメリットや働きやすさなどはもちろん、同時に、ある程度個人が「自律的に働ける状態」を保ちつつ事業に対してもインパクトが残るような状態とはどんな状態なんだろうと考えています。
村井:仕組みも整えないといけないですよね。個人的な働く動機はそれぞれ違えど、あえて組織で働くことを選んでもらうためのインセンティブ設計などは必要かなと思っていたります。
籔くんも言っているように、働き方や社会環境が変わっている中で、特にMOSHのようなIT系の企業ではリモートの普及に伴って副業(複業)も選択肢として定着しつつあります。いろんな会社でいろんなを経験したいから複業する、と思うのはごく自然な流れだだと思います。
しかし自由な働き方の制度さえあれば誰もがそこで当たり前に成果を出せるように感じるような風潮もあるのではないかと思っていて。ミッションに基づいて自律して働く難しさにはあまり気づいていない人が多いのでは、というのも一方で感じています。
籔:そうですね、一部のできる人だけができればいいというのではなく、やりづらい人もちゃんと同じように自律して成果を出せるところまで設計して行きたいというのを今考えています。
働き手の視点からだけでなく、フォローの視点からも難しさを感じることがありますね。オフラインだと文脈を含めて評価できたり、本人の成果を適切に評価やアサインができていましたが、これをどう再現するか、または自分で振り返ることができる仕組みを作れたらと。
村井:リモートという観点だけでなく、複業している方にとっても快適な環境で生産性を最大化したいと考えていて、MOSHにより注力したいと思ってもらえるモチベーションにはどんなものがあるのかと模索しています。 例えばエンジニアだと、ミッションをどんなに噛み砕いても業務の中で実感するのが難しい側面があったりするので、ミッションを落とし込んだプロダクトの未来像を見てもらってワクワクしてもらう、など、他の職種とは切り口を変えたモチベーションの設計が必要かなと。
籔:複業は基本やりたいようにやってもらっていいと思っているのですが、一般的に複業でもちゃんと成果を出せる人って本業でリスクを取っていたり、しっかりコミットしている上でうまくやっている傾向があるなと思うんです。それでも人間に与えられた時間には限りがありますよね。複業を持ち上げる社会の風潮の中で、時間をかけて出せる成果や学べるものがなおざりになっているかもしれないという思いもあります。
村山:そのためにMOSHで働くことにもっと愛着を持ってもらえるような状態を模索しているということですね。
ー なるほど。働く側からも選ばれる組織になるために努力していくということですね。本日はお話聞かせていただいてありがとうございました!
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