こう呼ばれています
おおがきさん
職種 / 役職
UI/UX designer
入社日
2023年3月1日
ー本日はMOSH初の正社員UIデザイナーとして3月のジョインいただいた大垣さんのこれまでとこれからについて深掘りさせていただきます。 大垣さん、本日はよろしくお願いします!
よろしくお願いします!
ー早速ですが、大垣さんは幼少期はどのようなお子さんだったのでしょうか?
内気でインドアな子どもだったと思います。
父はエンジニア、母は絵を描くのが好きで大学で家政科を学んでいたりと、広い意味で「ものづくり」の分野と繋がりがある家庭だったのですが、私自身もそんな両親の影響を色濃く受けていて。
物心つく前から絵を描いたり漫画を描いていたり、家には常に最新のパソコンがあったので父親が不在の日中はひたすらパソコンを触っていたりしていました。
小学生の頃から、パソコンで趣味や気になることを検索したり、デフォルトで入っているペイントアプリで落書きをしてみたり…あとはWordで作った簡易的なサイトを父にアップロードしてもらったりと、デジタルなものに触れまくる幼少期でした。
ー子供の頃からすでにパソコンに触れる機会が多くあったのですね!
そうですね!
父と母がゲーム好きだったので、パソコンだけでなくゲーム環境にも恵まれていて。
自分が夢中になれるものが家の中にたくさん溢れていたんです。
その当時はスーパーファミコンが流行っていて、例に漏れず私も没頭していました。また当時にしては珍しく?パソコンの環境もだいぶ整っていて、父の部屋にあるパソコンで絵を描いたりWordでウェブサイトを作ってみる他、ゲーム会社が発刊しているマイナーでちょっとチープなPCゲームにもハマっていました。
お金や時間をかけなくても表現次第で面白いものができるところに、知らず知らずのうちに魅力を感じていたんだと思います。
その頃からちょっとマイナーなもの好きになっていきましたね。
中学に入ってからは本格的にCSSやHTMLを触るようになりまして、自作のウェブサイトを立ち上げたり、そこに美術部の友達が書いたイラストをアップロードしたり、レンタル掲示板でネット友達を交流したりなど、インターネット黎明期を遊び尽くしていました。
インターネット上でたくさんの人とチャットを交わしていくうちに、タイピングの速度も向上していきました(笑)。
ーなるほど、まさに大垣さんのルーツとも言える幼少期ですね! その後はどのような進路に進まれたのでしょうか??
インターネットに囲まれた学生時代を過ごしていたのと、父もエンジニアということから、パソコンを使った職に就くのは自分にとってはごく自然の流れでした。
なので、大学は情報系の学部に進学し、システムエンジニアとしてファーストキャリアをスタートさせました。
ーファーストキャリアはエンジニアだったんですね!
はい。しばらくSEとして従事していたものの、26歳の時に出向をすることになって。
出向先ではプロジェクト管理、デザイナーさんやエンジニアさんと一緒にアプリを企画・運営したり、社内の承諾を得るための資料作りやプレゼンに励んだりと、SEの仕事からは少しかけ離れたような動きをしていました。プロダクトマネージャーみたいな感じですね。
そこでは専門性の高い方々に囲まれて仕事をしていたので、すごく刺激になりましたし、チーム一丸となって仕事をする楽しさに気づけたりと、マインド・スキルともに成長した期間を過ごしました。
ですが、2年経ったところで出向が打ち切りになってしまって…出向前後のギャップがしんどくなってしまったんです。
ーどういったギャップが生まれてしまったのでしょうか?
出向先では「どうやったらお客様に満足いただけるだろう?」という視点でエンジニアさんやデザイナーさんを巻き込んで企画・施策立案をするなど、「自分で考えて作っていくこと」の楽しさに触れることができた分、戻ってきたときには設計書通りに作っていくことは個人的に合っていないんだなと気づいてしまって。
また、出向先で一緒に働いていたデザイナーさんの働きぶりや仕事ぶりを通して、デザインの分野にもすごく興味を持つようになったんです。
ーそれからシステムエンジニアからデザイナーへと転身されるように…?
出向が取りやめになったことで定時退社もしやすくなったので、転職準備としてデザイナーの夜間学校に行くことにしたんです。
その学校はデザインの技術ブログを書かれている方が主宰していて、講師も2人体制と、割とこぢんまりとした学校だったのですが、500円で受けられる体験授業がめちゃくちゃ良くて。
「人はどういうものに美しさを感じるのか」とか、「どういうフォントを素敵に思うのか」などデザインの基礎的な話から、デザイナーとしてのあり方・考え方などの根本の話、今の主流のWebデザインについて実践的な内容も含めていたりと、先生から教わるもの全てが面白かったんです。
私がなんとなく雰囲気でやっていたデザインをロジカルに説明してくれたので、すごく納得感がありました。
出会った先生との相性もよく、初回の授業だけで「私のやりたいことはこれだ!」と確信を得られたので、他と比較検討することなくそこの学校に通うと決めましたね。
卒業後は晴れてWeb制作会社に就職できまして、先輩デザイナーさんからデザインの基礎を学びながら実践力や、表現の幅を身につけていきました。
ーWeb制作会社を経て、前職のリブセンスに入社されたのですね!
出向したときの経験から、やはり自分はサービスにしっかりと携わっていくことが好きなんだということに自覚的になれていたので、事業会社でも働いてみたいなという気持ちがあったんです。
その矢先に、ご縁があってリブセンスでサービスに関わるデザイナーとして採用していただけました。
前職では、アプリがスタンダードになりはじめた時期だったのでAndroidとiOSそれぞれのアプリデザインを一から行ったり、スマホ検索のニーズが増えていたことからスマホのウェブデザインにも携わっていたりなどしていましたね。
また、新規事業部での新規サービスの立ち上げも3-4回ほど経験していて、あの手この手を試しながら、10人もいかないくらいの少人数体制でチーム一丸となって作り上げていくことがとっても楽しかったんです。根本がベンチャー気質なのかもしれません。
新規事業部では、新規でデザインを作っていくことも多かったですね。
あとは、少しカオスな状態になっているデザインファイルを整備して、デザインシステムに起こすといった動きもしていました。
私自身、未整備な状態のものを綺麗に整えていくのが大好きで、できるだけ効率化してみんなが心地よく手を動かせたり、PDCAのサイクルを早く回せるような環境を作ることにやりがいや働きがいを感じていましたね。
そういう意味でもFigmaが大好きなんですよ。
ーというと…?
Figmaはここ数年ですごく進化しているサービスで、「こういうことができたらいいのに」というものがどんどん実装されていくんです。
CSSやHTMLを触っていた人からすると、すごく使いやすいんですよ。
設定さえ上手くやっていれば、少し微調整するだけで汎用性の高いものが作れたりとか、使いまわす時にとにかく便利で。
細かいところにまで配慮が行き渡っていて、かゆいところに手が届くサービス・アプリだなと思います。まるで自分の手足のように動いてくれるので、その点が愛着が湧きますね。
リブセンス時代からFigmaオタクとして名を馳せておりました(笑)。
ーなるほど!他に、大垣さんが夢中になれることってありますか?
「動画を一本作ってみる」「装丁にこだわったZINEを一冊作ってみる」などの、一人プロジェクトみたいなものが好きですね。
アウトプットイメージ通りにするには、どのような技術を取り入れたらいいか思考したり、資料を集めてインプットしたり、実際に自分の手を動かしてみたりなど、目的に向かって必要な要素を集め、整理しているときにフロー状態に入っているように感じます。
頭に思い描いていた理想状態が、試行錯誤の上にできあがっていくのは嬉しいです。多分、目的がはっきりしていることが好きなんだなと思います。
「ちゃんとできるかな」という不安も伴うのですが、一歩一歩近づいていくその過程に夢中になりますね。
これはサービスにも言えることかなと思っていて、理想状態に向かってチームみんなで取り組んでいるときもすごく自分の力を発揮できているように思います。
ーMOSHに関わるようになったきっかけは何だったのでしょうか?
最初はMOSHでPMとして働いている高野さんが繋いでくださったことをきっかけに、MOSHと関わらせていただくようになりました。
高野さんとはもともとリブセンスで一緒に新規事業部の仲間として働いていて、とにかく一緒に仕事をするのが楽しくて心地よかったメンバーでもあるんです。
そんな高野さんがMOSHですごく楽しそうに働かれていたのと、新規事業部として働いていたときの「楽しかったあの感じ」がまたMOSHでできるよ、ということを聞いて、だんだんとMOSHに興味を持つようになりました。
その当時、他で業務委託として参画していた案件が終了したタイミングでもあったので、そこからはとんとん拍子に話が進みまして。
そんな中で、MOSHの「人を大事にする採用」がいいなあと感じていましたね。
一緒に働く方々がどんな感じなのか、人となりがしっかりわかる採用プロセスというか。
いろんな方と話す機会をいただけたので、私自身のこともしっかり知ってもらえて、「スキル起点ではなくヒト起点」の採用プロセスなのも、個人的には惹かれるポイントでした。
ーMOSHへの本格ジョイン前で、特に印象的だったことはありますか?
MOSHのブランド創り、アートディレクション、デザインを担当されている来来さんのデザイナーとしてのあり方にすごく憧れがあったので、お話しさせてもらえてすごく良かったなと感じています。
発展途上のスタートアップ企業で、ここまで完成度高くブランディングの言語化と整理がされているのはなかなかないんじゃないかなと思っていて。
私自身、グラフィカルなことやブランディング面が弱いので、そこをしっかりと確立されていることに心強さを感じた部分でもあります。
このように、メンバー皆さんの人となり、MOSHが発信している世界観や考え方にとてもしっくりきたのでジョインすることを決めました。
ー大垣さんが思う、MOSHの世界観で好きなところはどんなところでしょうか?
たくさんあるのですが、MOSHのnoteで公開されている村井さんのインタビューの中に「リスペクトなく扱われたり、職能で職責を制限されたりするときに人は腐ってしまう」「”自分の意見が重要” と誰もが感じられる組織でありたい」という文章があって。
この考えにすごく共感したと同時に、これをしっかりわかっている人が組織の中心メンバーにいるというのがすごく安心できるなと思ったんです。一人一人を大事にする、リスペクトする社風なのかなと感じて。
ーまずは業務委託からジョインいただいた大垣さんですが、社員になろうと思った決め手はあるのでしょうか?
そもそも転職自体は検討していたタイミングだったので、業務委託として入った時からほぼほぼMOSHに入る気持ちでいました。
とはいえ、リブセンスでの在籍期間も長かったことから丁寧にしっかりと引き継ぎをしたいなとも思っていて。リブセンスのデザイナーチームが大好きなので、自分ができる限りのことを最大限やってからMOSHに移りたいなと。
MOSH側ともその意向を相談して、引き継ぎ期間を長めに持たせてもらえるように、業務委託の期間も割と長めにとってもらえていた感じです。
ーなるほど! 業務委託としてジョインした際に感じたことや、ギャップなどはありましたか?
デザイン周りがカオス状態というのも含めて、聞いてた通りだなと思いました(笑)。なので、ギャップは特にないです。
デザイン周りの整理が大変というのはもちろんありつつも、みなさんとコミュニケーションをしっかりとって、相談していける環境だなと実感できたので、不安もなく業務をスタートすることができました。
ーありがとうございます! 今、大垣さんがMOSHでやっていることについて教えてください!
今は、MOSH初の正社員UIデザイナーとして、MOSHで高い売上をあげているトップクリエイター(TC)の方の実現したいことに対応していき、UXの向上に努めるTCUXチームと、プロダクト組織全体の生産性をアップさせるプロダクティビティチームの2チームで兼務をしています。
将来的にMOSHのUIデザインが全体的に一貫性をあるものとなるように、どんどんブラッシュアップしていきたいですね。
が、その前段階として現状のMOSHでは、同じ用途のパーツにもかかわらず異なるデザインがあったり、実装とデザインが違う箇所があったりと、どれが正とするのかが分かりづらい状況にあるので、それらを解決するためにまずはマスターデータを作成していきたいと考えています。
マスターデータによってデザインに統一感が生まれるだけでなく、実装やデザインの負荷が減ったり、UXに割ける時間が増えたりと、より高度な思考にリソースを回せて、いろんな面であらゆる人がハッピーになっていくはずなので、まずはしっかりそこから着手していきたいです。
ー最後に、これから大垣さんがMOSHを通してやっていきたいことをお聞かせください!
MOSHというサービスは、メンバーやクリエイターのみなさんの「本気度が伝わるいいサービス」だなと思っています。
MOSHを使ってくださるお客さま=クリエイターさんとここまで距離が近いことって本当にないことだなと思っていて。
例えば、クリエイターさんとのMTGにデザインの観点で同席させていただくことがあるのですが、直接お話をして、クリエイターさんの持つこだわりに触れることができたり…。
エンドユーザーとの距離感が近いというレアな環境を活かして、デザイナーとしてみんながとっつきやすい、使いやすいプロダクトにしていきたいなと。
また、これから組織がどんどんスケールしていく中で、みんなが快適にいいものが作れる環境を変わらず提供できるように、デザイナーチームをどういう組織にしていくべきかはしっかり考えていきたいなと思っていますね。
ーめちゃくちゃ頼もしいです…!大垣さん、今回はありがとうございました!
ありがとうございました!